ある日、母親を車で迎えに行くため、いつもの様に車に乗りエンジンをかけました。
すると… カチカチカチカチカチカチッ…
ん?
もう一度!
カチカチカチカチカチカチッ…
エンジンがかかりません…
映画やドラマでよくある時限爆弾のカチカチ音が高速に鳴っている感じに似ています。こんなことは初めてなのでテンパる私…
友達に整備士がいるのでこの現象がなんなのかを問うと、どうやらバッテリーが上がってしまったようです。その友達も遠い所に住んでいるため来てもらうのも申し訳ない。
お金のない私は、ディーラーやガソリンスタンドでは頼りたくなかったので、過去にガソリンスタンドで働いていた経験を生かして自分で交換してみることにしました。 実際に、働いていたときに同じポロのバッテリー交換を目にしているので、その記憶を思い出し作業にとりかかりました。
そこで、もしバッテリーがあがってしまったら!というときの素人でもできるバッテリー交換方法をご紹介いたします。 特に、車が必須の地方は車が動かないとどこにもいけませんよね?私達の生活の一部に車は欠かせないものです。
バッテリー上がりはメンテナンスを怠ると、急にやってきます。 今ではAmazonなどで工具やバッテリーを購入できるので、節約といった意味でも意外と簡単にできるのでこの記事を参考に交換してみてはいかがでしょうか?
バッテリー交換に必要なもの!
バッテリー交換をするにあたってまずは以下のものを用意しましょう!
- ゴム手袋
- スパナ 10mm、13mm
- 作業用ゴーグル
- ペンチ
ゴム手袋
ゴム手袋は感電を防ぐために使います。新しいバッテリーを装着じなど、端子が熱くなる場合もあるのでゴム手袋は必須です!
普通に、市販で売ってる洗い物などで使用するものでも全然構いません! 私は分厚いゴム手袋を使用しましたが、ボルトやナットが掴みにくかったりして、部品を落としてしまう恐れがあるので、薄いものを使いましょう!
部品をエンジンルームに落としてしまうと、とても厄介です。 エンジンルームは一つ一つの隙間が狭いので手が奥まで入っていかず、部品の購入で余計な出費を増やしてしまいますので気をつけてください!
スパナ 10mm、13mm
フォルクスワーゲン-9NBBY-ポロの場合、バッテリー交換のボルトやナットは全部で3つです! なので10mmのスパナと、出来れば13mmのTレンチ!この2つを用意しましょう!
13mmのボルトは下の方にあるため、普通のスパナでは回しにくいかもしれません。 ラチェットレンチのセットだとこれ一つで済みます!
ちなみに私は奇跡的にこちらのスパナでなんとかなりました。笑
左が13mm、右が10mmと過去に何に使用したかもわからないものが自宅に眠っておりました。
まさに奇跡!!
作業用ゴーグル
こちらは任意ですが、やり方をミスしたりすると火花が散ることがあります。 万が一、目に入ってしまうと危険なのであって損はありません!
ペンチ
輸入車用バッテリーでは、輸送中の液漏れを防ぐために排気穴に赤いキャップがしてあります。そのキャップを外すために使用します。
車・バッテリーの情報
私のフォルクスワーゲン-9NBBY-ポロの情報
念のため、私のフォルクスワーゲン-9NBBY-ポロ情報を載せておきます。
- メーカー フォルクスワーゲン
- 車種 ポロ1.4 レザーパッケージ
- 初年度 2003年6月
- 型式 GH-9NBBY
- 排気量 1389cc
- 駆動方式 FF
- ドア数 4ドア
- 乗車店員 5名
- 全長 x 全幅 x 全高(mm) 3890×1665×1480
フォルクスワーゲン-9NBBY-ポロに使用したバッテリー
今回装着するバッテリーはこちら!
型番は、「56219」 です。欧州車の場合のバッテリーの型番は、数字の5桁で構成され、全てDIN企画に基づいて記載されています。
アトラスのバッテリーは低価格なのに、耐久力がありAmazonや楽天のレビューで好評価です!
だいたい、安いバッテリーを検索するとアトラスやボッシュ等が出てきます。
そして、ランキング上位に君臨し、配送も迅速にしてくれるため助かります。
交換時のトラブルも少ない!という声もありオススメです!
安いバッテリーにしたのはこれの理由が決め手!
まだ6年程しか乗っていませんが、私のフォルクスワーゲン-9NBBY-ポロはもう大分ガタがきはじめています。エアコンはきかない、ミラーは手動、メーターの画面が焼き付いて見えない、など走る分には問題は無いが、使い勝手が悪すぎる。
この車に良いバッテリーを積んでも意味がないと感じました。また、近々買い替えの予定もありましたので、なんとか次の車へつなげるために安いバッテリーを購入。
バッテリー交換の知識もあったので、だいぶ安上がりで済みました!
それでは、初めて行きましょう。
バッテリー交換の方法!
1.バッテリーを固定しているボルトを外そう!
まず13mmのレンチを使い、バッテリーの手前にある固定ステーを外しましょう。ボルトは左回りに回していきます。 ボルトの場所は以下のとおりです。
こちらのボルトはある程度緩めたら手でも回せるようになるので、エンジンルーム内への落下を防止するために、必ず手でボルトを取りましょう。
ボルトが付いていたところの留め具は、分かりやすいところに置いておきましょう。
2.古いバッテリーを取り外す
最初に、ターミナルを取る時は必ずマイナスを取ってからプラスを取る!
反対に取り付けはプラスをつけてからマイナスを付けるということを覚えておいてください。
まずは、バッテリーのマイナス端子から外していきましょう。こちらは10mmのスパナを使用します。
上のカバーを手前に開け、矢印のナットを左回りに回して外します。上のナットは外しません!外すと下の画像のような部品が3つ取れますのでエンジンルーム内に落とさないよう分かりやすいところに置いておきましょう!
以下の番号の順番で部品が外せます!
ターミナルを上に引っこ抜き、端子と接触しないようにどこかに固定しておいてください。同じ容量で、次は下の矢印のプラス端子のナットを外しターミナルを取りましょう!
完了したら、バッテリーの取っ手を持ち、慎重に取り外して地面に置きましょう。この時カバーも外してくださいね!
3.新しいバッテリーをセットしよう!
輸入車用バッテリーでは、輸送中の液漏れを防ぐために排気穴に下の画像のような赤いキャップがしてありますので、ペンチ等で外します。
切るのではなくキャップを抜く感じです。爪でもいけますが結構キツくしまっているので、ペンチを頼ったほうがいいかもしれません。
取れるとこのような赤いキャップがとれますので、捨てるも良し!古いバッテリーにつけるも良し! バッテリーにカバーを装着して左にプラス端子がくるように設置していきます。
新品のバッテリーには、端子に下の画像の様なキャップがついているので外してください!
では、先程の取り外しで行った手順の逆の事をしていきます。 まずプラスから設置していきましょう。
取り外す前と同じような向きでプラスターミナルを設置し外した3つの部品を取り付けます。ナットの回す方向は右方向です。
ナットを締めるときは、あまりキツく締めずに軽く回してナットが動かなくなる程度に締めていきます。
同じ要領で、マイナス端子にターミナルを付けていくのですが、この時注意です!マイナス端子とターミナルを接触させると、電気が通う状態になるのでバチッバチッと火花を散らします。 火花はそんな激しく散らないので安心してください!
ただ、金属の部分は相当熱くなっているので気をつけましょう。 マイナス端子にターミナルを付けたら、取り外した3つの部品を付けていきます。
最後に、バッテリー側面に波状になった凹みがあると思います。そこに最初にとまっていたように留め具を装着してボルトを締めていきます。 これでバッテリー交換は終了です!
エンジンをかけて繋がったか確認しましょう!
近代のフォルクスワーゲンのバッテリー交換後の対処
フォルクスワーゲンの車では、バッテリー交換をすると、パワーウィンドウが自動で動かなくなったり、ESP警告灯が点灯したままの状態になる場合があります。 ESP警告灯はこの様なマークです。
パワーウィンドウを自動に戻したい時は、窓を一番下まで降ろし、1~2秒押し続けます。その後、一番上に上げきりまた1~2秒押し続けまることで復帰出来ます。
ESP警告灯の消し方は、エンジンをかけてハンドルを左いっぱいに、そして右いっぱいにとロックトゥロックを繰り返すことで、だいたい5分程で警告灯のランプは消灯します。
バッテリーが上がってしまう多くの原因は充電不足!
今回、私のバッテリーが上がってしまった理由は、安いバッテリーを使用し、あまり車に乗ることが無いため、バッテリーが充電されずに電気が底をついたために起きたことです。 前回交換してから4年以上は経過していたので、寿命と重なった事によります。
バッテリーは車に乗っていない時、自然放電を起こします。そうするとバッテリーに蓄積された電力がどんどん失われ、エンジンをかけるときの電力が足らなくなりバッテリー上がりを起こします。
他にも、ライトや室内灯、ウインカー、エアコン、など電力を必要とするものがたくさんありますので、電気使用量が多い程、バッテリーが充電されにくくなります。
だいたい、30分から1時間は走り続けて充電を行うと良いです。近場だけで使っている方や、基本的に夜ばかり車に乗る人は注意が必要です。
夜は、ライトなどで電力の消費量が多いですから、なるべくライトを付けない朝方か昼頃が良いでしょう!
- 夜間走行が多い(ライト等で放電過多)
- 雨天時の走行が多い(ワイパー等で放電過多)
- 大きな電装品を装着している(放電過多)
- 1回の走行距離が少ない(充電不足)
- たまにしか乗らない(充電不足)
- 1日に何度もセルを回している(放電過多)
エンジンを回すときが一番放電しますので、頻繁なエンジン始動はなるべく控えるようにしましょう!
現在のあなたのカーライフに合ったバッテリーの選び方!
私は今回、安いバッテリーを購入しました。なぜなら、私が乗っているフォルクスワーゲン-9NBBY-ポロはもうかなりガタが来てるので、もうあまり乗らないと判断したからです。
当然、まだまだ車が元気で、買い替えを考えてないのならば、高い良いやつを買うべきでしょう。
安価なバッテリーの場合
メリット
安いバッテリーのメリットと言ったら第一に安さでしょう!
安いバッテリーを買う理由として、
- 今後乗り換えの予定がある
- 普段そんなに使わない
- 車にお金をかけたくない
という理由が多いと思います。確かに高い買い物なので、少しでも安く!というのが当たり前です。
デメリット
安いバッテリーは安いなりのデメリットがあります。
- 寿命が短い
- 蓄電される電力の容量が少ない
- 保証期間が短い
- 品質が悪い
メーカーさんにもよりますが、中国・韓国メーカー等だと確実に差が出ます。
車を頻繁に使う、遠出が多い、車の電気類(ライト、エアコン、室内灯など)をあまり使用しないなどの乗り方次第でも、バッテリーが長持ちします。逆にあまり乗られない、近場のお出かけが多いとバッテリーがすぐにダメになる可能性があります。
また、キャンピングカーやワゴンタイプは電力消費量が多いためバッテリーが上がりやすいです。
メリットでもあったように、私は今後フォルクスワーゲン-9NBBY-ポロを乗り続ける予定が無く、乗り換える予定でいますので、以下のバッテリーを購入させていただきました。
高価なバッテリーの場合
メリット
高いバッテリーを買う人は、お金持ちや車に愛着がある人など車好きが多いです。 やはり高いバッテリーなだけあって、品質もよく長持ち!
蓄電の容量も多いためバッテリーが上がりにくいというメリットがあります。
他にも計量で、車の負担が少なかったりするバッテリーもあります。 最近の高級車は、色んな所で電飾を使用しているため、高い車には高いバッテリーでないと見合わないこともあるようです。
デメリット
価格が高い!これが最大のデメリットです。やはり、高いだけあってデメリットの部分がなく、安心して購入しても良いと思いますが、あまり乗らない人には価格に見合わないため、やめておいたほうが良いです。
寿命は長いといえど、あまり乗らないのであれば、相場価格で購入してもそんなに大差はありませんので、こだわりがなければその車に合う相場価格のバッテリーを購入することをおすすめします。
良いバッテリーを安く買おう!
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自分でバッテリー交換の自信がない方へ
やっぱり自分で交換は、自信が無いなぁなんて思っている方は、当然ガソリンスタンドやディーラーでも交換はやってくれますし、なんならバッテリーを持ち込んで交換をお願いすることも可能です。
特殊な工具を使う場合もありますからね・・・
ただ、持ち込みのバッテリー交換は工賃が高く請求される場合があります。お店側としては、「当店でバッテリーを買った頂いたので工賃はお安くしますよ!!」というところが多いためです。
私の知り合いで、実際にディーラーで持ち込み交換をした体験談があるので、こちらも参考にしてみてください!
輸入車ディーラーは持ち込みパーツの取付交換に対応!? | めきろぐ
まとめ
私は、ガソリンスタンドで働いていた経験がありますが、そういう経験のない方たちは、バッテリー交換がとても難しく思えますよね!
バッテリー交換はしっかりやり方を覚えれば、あっという間にできてしまうのです。 国産車が多い中、今回は欧州車ということで、やり方が異なることから尚更、難しく思えます。
工具もAmazonや楽天、近くのオートバックスなど、意外と安く購入できますので、万が一何かあったとき用に、車に工具を積んでおくと便利ですよ!