最近では、自転車の悪い運転が流行っています。自動車対車の事故では車が必ず悪いと思われがちですが、自転車が悪い場合もあるようです。
自転車対車の事故において自転車が悪い場合のケースをご紹介しようと思います。
自転車は免許がいらないので交通ルールを守らない人が多いです。また、自転車はカラダがむき出しになるので事故にあった際のダメージは大きいです。
自転車が悪い状況での自転車側が重症の場合はどのような過失割合が出るのでしょうか?
自転車対車の事故は基本的に車が悪くなる!
自転車対車は当然自転車が弱くなるので車が圧倒的に悪くなります。お互い青信号で交差点に進入した際は、100%で車が悪いのは当たり前の事!
仮にお互いが赤信号無視なら3:7で車が悪くなります。
自転車は弱い立場にあるのでどうしても自転車が有利となり、納得のいかない事故でも車側の不注意とみなされて、車側が加害者となってしまいます。
また、自転車の飛び出しによる事故でも6:4で車が悪くなるという厳しい結果になります。
しかし、自転車対車はどんな事故でも車側が悪くなるとは限りません!
いったいどんなケースが考えられるのでしょうか?
自転車対車の事故で自転車が悪くなるケース!
自転車対車で自転車側が悪くなるケースがあります。それは、自転車側が信号無視をした場合です。
車側はしっかり信号を守って走行しているのに、自転車側が信号無視をして事故を起こした場合は、8:2で自転車が悪くなります。
それでも10:0にならないのは、おかしな話ですが…
信号無視をしてはいけないというのは小学生でも分かることです。ですので、年齢問わず学生の人でも事故を起こしてしまうと、多額の賠償金を負うはめになりえるので気をつけて下さい。
どうしても、車が走ってないと信号が赤でも歩行者や自転車では渡ってしまいがちですよね。
見通しの悪い交差点では本当に危険なのでやめてくださいね。
また、自転車の飲酒運転も自転車が悪くなります。基本的に自転車側が飲酒運転をしてた場合は-10%、泥酔で-20%悪くなるので、自転車の飛び出しによる事故は本来6:4ですが、飲酒運転なら5:5で本格的な泥酔なら4:6で自転車が悪くなります。
自転車の飲酒運転は立派な犯罪!
自転車の飲酒運転は犯罪です。しっかりと罰則がくだされ、5年以下の懲役または100万円以下の罰金が適応されます。
以前、私は仕事の帰りに明らかにフラフラしながら自転車を運転している50代くらいのおじさんを見かけました。
危ないなぁと見ていたら電柱に激しく激突し、頭から血を流して意識不明になりました。救急車に運ばれその後どうなったのかは分かりませんが、そういう自損事故もありえますので、飲酒では乗り物は乗らないようにしましょう!
自転車だからといって軽い気持ちで運転すると大変なことになります。
自転車で過失が上がる悪い行為を上げると以下のようなケースです。
- 飲酒
- 並走
- スマホ運転
- ヘッドホンしながら
- 二人乗り
- 無灯運転
- 対歩行者での歩行者との速度差
- 合図なしの進路変更
- 飛び出し
- 運転者の年齢
- 歩道での走行
- 周辺の状況
- 傘差し運転
などなど、これらは列記とした違反行為で罰則があり、最近は厳しくなりましたので気をつけて下さい。
自転車側が加害者になってしまった場合に注意!
自転車が加害者の場合、保険に加入していない人が多く自分ですべて対応しなければなりません。
よって、被害者側から不当な過失割合を当てられ加害者側は不満や疑問を持つことが多いと思います。
そういう時は、納得せずに弁護士に相談して下さい。無料で相談してくれる交通事故の専門知識を持つ弁護士が世の中にはいるので頼りましょう。
明らかに、ネットで調べるよりは弁護士を頼ったほうが確実です。
自転車での人身事故はシャレにならない!
自転車対歩行者で歩行者を怪我させてしまった場合、最悪人生が終わります。
2013年に当時小学5年生だった子が自転車で67歳のお年寄りと接触してしまい、少年の母親に9500万円の賠償金を命じられた事がありました。
事故の影響でお年寄りは寝たきりになり、専門家曰く真っ当な賠償額だと評価しています。この事故はニュースにもなり、改めて自転車が危ない乗り物なんだと世に知らしめました。
また。2008年には当時11歳であった少年が坂道を自転車で猛スピードで下り、散歩中の女性に衝突。女性は突き飛ばされ頭を強打し、4年以上も寝たきりを余儀なくされました。
その際、母親の監督義務が悪いとの事で賠償額は1億590万円を求められました。
子供をお持ちのご家庭はしっかり交通ルールを教えてあげないと、子供の命にも関わりますし、相手にも被害を与えかねませんので、教育は学校のみに頼らず交通ルールは覚えさせておきましょう。
まとめ
自転車対車の過失割合は簡単なケースでご説明しましたが、現場の状況などで
どちらが有利になるかは分かりません。車側が悪いケースだったのに、ちょっとしたことで修正され、一転して自転車が悪くなるケースもありえます。
そういった面倒くさい事にならない為にも日頃から交通ルールを守って運転しましょう。
乗り物を乗った時点で、武器になってしまいます。便利なものは人を殺傷するものが多いのでしっかり自覚をもってくださいね!