アメリカの老舗楽器メーカーである、Gibson Brands(ギブソン ブランズ)が2018年5月1日に破産申請を行いました。
Gibson(ギブソン)ユーザーにとっては、とてもショックなニュースであり私も正直信じられないのが心境です。
音楽を愛するものなら誰もがショックなニュースではありますが、これからのGibson(ギブソン)はどうなっていくのかという事と私の見解を記事にしてみました。
ロック音楽の低迷がGibson(ギブソン)を追い込んでしまったのか?
今の時代、あまりロック音楽を耳にする事が少なくなって来ています。
特に日本はアイドルや、アニソンが普通に売上ランキングに入ってくるのが当たり前になってしまっており、ボーカロイドとかいう音声加工を使った音楽まで誕生しています。
ロックの全盛期は、人それぞれ見解が考え方が違います。
1960年代から1970年代では、「Beatles(ビートルズ)」「Led Zeppelin(レッド・ツェッペリン)」「Deep Purple(ディープ・パープル)」「Queen(クイーン)」「AeroSmith(エアロスミス)」「The Rolling Stones(ローリング・ストーンズ)」などロック界に革命をもたらしたアーティスト達が存在しており、色んなアーティストに影響を与えたこの時代こそがロックの全盛期と言う人も入れば、1980年代から1990年代の「Bon Jovi(ボン・ジョヴィ)」「Guns N' Roses(ガンズ・アンド・ローゼズ)」「Def Leppard(デフ・レパード)」「VAN HALEN(ヴァン・ヘイレン)」などハードロックやLAメタル、ヘビィメタルが流行りだしたこの時代こそが全盛期だ!という人もいます。
もちろん全てを含めて全盛期だ!という方もいるでしょう!
そんな数々のアーティストがGibson(ギブソン)を愛したのは間違いないでしょう。
日本ではB'zのメンバーである松本孝弘さんがGibson(ギブソン)社でLespaul(レスポール)のシグネチャーモデルを制作し販売していますよね。
誰もが愛したGibson(ギブソン)が破産の危機になろうとは誰が予想したでしょうか…
現状、アメリカの音楽業界はヒップホップが勢力を拡大しつつあり、ギターを使わないジャンルの音楽がどんどん現れてエレキギターの市場が下向きになっているのは事実でしょう。
とは言え、ギターと言えばGibson(ギブソン)とも言えるメーカーが破産に追い込まれるのは信じがたい事ではありますね…
Gibson(ギブソン)が倒産の危機になったのは色んな事業を買収したから?
Gibson(ギブソン)は、エレキギターが売れていないからか、他の事業に手を出すようになりました。
それはそうですよね。利益が無ければ営業出来ませんし、色んな事に挑戦していくのは当たり前の事です。
しかし、他の事業の買収が理由により倒産の危機に晒されたのでは無いのか?
というのも、Gibson(ギブソン)はビジネスを多角化させ、日本の音響機器会社であるティアックを子会社化、Cakewalk社とフィリップスを買収しました。
本業には関係のない家電メーカーなどの買収も行った為か、どんどん負債が膨らみ最大5億ドル(約540億円)にもなってしまったのです。
では、買収しなければ倒産の危機にはならなかったのかというとそうではなく、どちらにせよ何かしら行動しなければ厳しい状態は続いたのでは無いかと思われます。
今後のGibson(ギブソン)の活動は?
Gibson(ギブソン)曰く、今後もGibson(ギブソン)やEpiphone(エピフォン)、KRK(ケーアールケー)、Cerwin Vega(サーウィンベガ)等の製品開発や販売はやっていくらしいです。
なので、現状では今後も引き続き製品の購入が可能です。
また、Gibson(ギブソン)社はまだ諦めてはいなく、今後は再建に尽力していく事を述べています。
売れ行きの良くない製品は一切販売をやめて、とりあえず債務を完済させる事を目標に今後は活動していくようです。
初めてGibson(ギブソン)の音に酔いしれた日の事を思い出すと、何が何でも倒産だけはして欲しくないという一心です。
Gibson(ギブソン)のギターの価値はこれからどうなるのか?
Gibson(ギブソン)のギターと言えばレスポールやSG、フライングVなどが有名です。
私が初めて大金叩いて手に入れたのがGibson(ギブソン)のレスポールでした。
ずっとレスポールに憧れ、レスポールと言ったらGibson(ギブソン)という事で購入したわけです。
その頃でも、会社員が1ヶ月の給料で買えるかどうかという価格で中々手が出しにくい品物でした。
今後もしも、Gibson(ギブソン)が買収などされてしまったとしたら、それ以前に作られたギターの価値は大幅に上がるのではないかと予想されます…
何にせよ、価格が下がるということはまずありえないと思います。ギターは年を重ねれば重ねるほど味が出て価値が出るもの。
それに加え更に貴重な物になってしまうのですから、価格はきっと跳ね上がるのでしょう。
逆に言えば、買収された後に作られたギターは品質が下がり価格は落ちていく可能性も考えられますね。
もうそこら辺の学生バンドでGibson(ギブソン)を使っている姿が見られなくなってしまいますね。
まとめ
友人にこのニュースを知らされて、一瞬時が止まったような感覚に襲われました。
Gibson(ギブソン)にはとても思い入れのあるブランドなので、是が非でも倒産だけは避けて欲しいという気持ちで一杯です。
最初ニュースを目にした時は倒産したと勘違いしてしまいましたが、一応今後も活動はまだしていくようなので少しだけ一安心です。
とは言え、虫の息なのは事実なので今後「倒産」というニュースを目にしない事を祈りたいと思います。